このつくば市内のまばらな住宅街に佇む、築30年の中古住宅を購入したのが、5年前。私が定年退職した年だった。
とにかく450坪の土地付き、が魅力だった。
築30年の古民家をオフィス併設の自宅建築のためにフルリノベーションを計画した。
水戸の設計士に設計を依頼するも、その人気設計士のスケジュールは空きがなく1年待ちとなった。
1年待って、打ち合わせを重ね、いよいよ2ヶ月後には改築工事スタートのめどがついた所にやってきたのが、ウクライナ侵攻。ウッドショックに加え戦時下の資材不足からくる諸々の値上げが、我々の経済状況を脅かすこととなった。
設計士からは予算内での仕様変更を提案されるも、いいものを見てしまったあとではレベルダウンは、認められない。(特に奥さん)
悩んでいるところに、屋根裏にスズメバチの巣があるので、業者に駆除依頼します、との連絡があった。
スズメバチ駆除事業者への依頼案件か、ああ、またお金がかかる・・と考えたところで、
ひらめく。
俺は養蜂経験がある、俺がスズメバチの巣の処理をしようじゃないか!経費が浮くぞ!
屋根の上から天井裏に行きつくには、落下のリスクがある。
であれば天井を引きはがして、処理しよう・・
で、ふたたびひらめく。
ひらめいたのは、セルフ解体。
我々が解体作業をすれば、解体費用が浮くではないか!
さっそく次の週末から、壁剥がし、天井剥がし、床及び風呂のタイル剥がし、トイレの撤去・・・、たっぷり2ヶ月間解体作業に従事したのであった。