2023年12月9日
膳ラボつくばキャンプサイトにて、キャンプ愛好家参加によるクリスマスキャンプを企画した。
天気に恵まれた12月の澄んだ青空のもと、
数台のバンやSUVから手際よく運び出されたテントとタープが、整然と計20棟がはられている。
(ベテランキャンパーの設営するテント設営は美しいのだ。そこには自然と対峙するための機能美を感じさせられる)
我が庭に訪れた20名のゲストの今日の寝床の完成である。
まずはつくば産の真っ直に育った竹を使って、今夜の晩餐のための器と竹箸を作成していただく。
もちろんキャンプ愛好家の参加者は、それぞれ自慢のキャンプ用のカトラリーやシェラカップなどは当然お持ちではあるわけではあるが、竹細工の面白さに、参加者皆、竹を削る手が止まらなくなるほどドハマり状態。
とりあえず、今晩の器と箸ができたところで、切り上げていただいて、いよいよ晩餐!
薪が燃やされ、イノシシのリブが燻されながらいい色に焼けている。
鹿肉のロースト、バルサミコソース添えが、並ぶ。
鹿肉は蝦夷鹿と本州鹿の2種類の食べ比べとなる。
前日からキッチンでじっくり仕込んだ鹿肉のラグーアラボロネーゼを使って、各自スキレットで仕上げるパスタボロネーゼは、大変喜んでいただけた様子で、仕込んだ1キロ超えのパスタは完食。
別腹のデザートは辻調理師専門学校レシピにて私塾長のお得意のティラミス、こちらもあっという間に完食。
星がまたたきだした。
今日は私が立ち上げた会社膳ラボつくば株式会社の生抜塾キャンプのプレプレオープンの日である。晴れ男のわたしにふさわしく、星空が美しいキャンプ場開きとなった。
星空のもと、焚火を囲んで、それぞれくつろぎ、それぞれ、寝床へ・・・
2023年 12月10日 晴れ
キャンプになれた参加者は、それぞれ目を覚ますと、
効率よく撤収作業に移れるよう、まずは食事前に、テント及び寝袋を干すためのロープワーク。
その後、各自の朝のルーティーンに取り掛かる。
熾火をおこし、朝食の準備が始まる。
鉄板の上にネギと私が仕留めた野鴨肉(お蕎麦屋さんでは合鴨が一般的)が焼かれている。いい匂いだ。
鴨南蛮が、生抜塾キャンプの朝ごはん。蕎麦は私が夜なべして打った。
それだけでは終わらない。
焚火の周りには私が岩手で釣ってきた岩魚が串に刺されて焼かれている。これもまた香ばしい香りが・・
羽釜からはつくば産ヒラタケの炊き込みご飯がふつふつと音を立てている。これもまたいい香り・・
つくば産の白菜、小松菜、大根、にんじんの浅漬けは、あっという間になくなっていく。
20名ものゲストを迎え入れ、初めてのことばかりでへとへとになるも、
帰り際に「また企画してください」と笑顔でゲストから挨拶され、充実感に満たされていく。
二人暮らしの小さなキッチンで、20人前のサラダや数キロの鹿肉と奮闘してくれた妻に、感謝。